利招園 煎茶 上明

100g1500円。白川の粘土質斜面で栽培の茶畑のみのお茶。いわゆるノンブレンド。味わいは、実は浅い。味を感じるのは上あごあたりが多いかなぁ。どちらかというとスッキリ感が強い。んだけど、
お茶の効能が高いのか、とてもリラックスしやすい。飲んだ後にほっとする。ふにゃ〜んってなる。私はお茶で「酔う」のだけど、とっても深く酔いました。気持ちいい〜。
そのうえ、後味が長く続くのである。その後に何か食べても清涼感が続く。一時間ぐらいは意識したら感じるぐらい。たしか、これを「お茶が残る」かなんかそういうんやったと思う。とても、お茶がのこる。


ここまでわかるのに、一週間ぐらいかかりました。お茶の味は一度で味わうものではないですね。茶葉の量やら、入れる温度やら、初めは当たりが悪くてよくわからない。舌も味を拾う味蕾のどれを活性化するか迷うんだろうなぁって思う。何煎か入れて行くうちに、別に温度やらを厳密に計っているわけじゃないけど、感覚的に最適な煎れ方になって、ようやく味わえるようになるんやろなぁと、最近思う。んで、このノンブレンドを飲んで、ブレンドの意味もわかった。この後味を残すのと、飲んだ時の満足させる味の濃さを合わせば、そりゃ有無を言わせない美味しいお茶になること間違いなしだわ。うーん、面白かった〜。


ある日、誤って一煎目に熱湯を入れたら、これが美味しかった!全然渋みがなくて、旨味も出て来てた。70度ぐらいで煎れるより味わいがあった。言ってはる通り、高温で出てしまう味で勝負なんやねぇ。お茶っていろいろやわ。