蛙は大海を忘れる

お昼は、お盆なので、食堂はしまってて、近所の唯一開いているお蕎麦屋さんに人が集中しておりました。そして、半分以上が外国人。こんな辺鄙なところに国際色豊かなお客が集まるとは!それはさておき、一人だった私は、偶然居合わせたご近所のラボの方とご一緒にお昼しました。そのラボのボスは、アメリカにもラボを持つほどの敏腕な方。その上、ハンサム。それはいいけども、話を聞いていて愕然としたことがあった。それは、「もうニ度とポスドク時代には戻りたくないってぐらい実験させられた」という話。「体力的にもまだ大丈夫やったんやろねー。あそこまでようやったわ。」ムムム。。。。蛙は大海からやってきたハズなんですけど、井の中にハマってその狭さ、波の打たないことにはじめはカルチャーショックを受けておりました。一生懸命井戸の中から飛び出ようと試みましたが、てんでダメでした。いつしか、波の立たないこと、温度が通年を通して20℃であること(プチ井戸知識)、天敵がいないこと、そしてやりたい実験ができるーという状況に居心地よくなっていました。ラボ内のライバルのいないところで、マイペースに実験して論文だすなんて、そりゃ虫が良過ぎますよ!いろいろあったけど、私は二度とこの時代に戻りたくないっていうぐらいには、実験してないです。今晩も茶道に行く、その時間を作ってるんだし。うーん、まぁ、茶道の時間や相方と会う時間を割いてまで、自分の体に鞭打ってまで実験して成功したいとは思わないけれども。普段のオンの時間はうりゃーってなぐらい、もうちょっと自分を酷使したほうがいいかも、と今日は思いました。ひょっとしたら次のラボは、ヒーヒーもんかもしれへんもんねー。