ただいま傍聴席

やってきました国会議事堂!
生まれてこの方30年ちょい、国会議事堂をみたことがありませんでした。だって、関西人なんだもん。
あの真ん中のピラミッドにプールがあると、何故か信じていててかなり気になっていたのでした。
まずはばばんと衆議院

白い帯に総理大臣席とか書かれていてわかりやすいです。椅子がキレイな青緑だった。ほしい。絨毯とかに擦り傷が全然なく、聞くところによると二ヶ月に一度ぐらい張り替えるらしい。議員席には人によって机の中に資料が小学生顔負け並みにはみ出んばかりに突っ込んでる人もいた。大人になってもかわんないねー。ひょっとしたら小学生が見学の時はキレイにしてたりして。


ちなみに今は閉会中。



傍聴席の前列はカメラマンの席になっていて、すでに三脚がセットされてる。新聞社の座る位置が決まってた。テレビカメラの場所もあって、いろんな機材とかケーブルとかは内蔵になってる模様。国会の中は外側が古くて機能的中身は近代的というのが私の印象でした。これもその一つ。


そしてこれが意外だったのが天井

なんと天井は天窓でございました。それもかなり修飾を施されていてアールヌーボーみたい。シャンデリア以外の窓に入るのは自然光だけみたい。ちょっと曇りになるとちょっとだけ暗くなる。



そして赤絨毯の廊下。ふかふか〜。歩き心地が良い。赤も上品な色。壁やら階段やらは全部大理石。化石もちらほらあるらしい。表面だけの大理石ではないのでほんとにヒンヤリしてる。館内は空調はしてあるけど、あまりクーラーは効かせてないんだって。それでもなんか涼しかったのは大理石のせいなのかな?

そして外には噴水。議会中は水が出てるけど、閉会すると水を抜くらしい。。。そこまでせんでも。。。

ときどき廊下にあるポスト。ココから手紙を出すと国会の消印が付くらしい。国会議員はいつも便せんと切手が必須なのでしょうか。
しかし、このアンチークは守りつづけてほしいわ〜。むちゃかわいい。


そして真ん中。
写真には撮らなかったけど、ピラミッドの下には4つの銅像台に3つの銅像がある。伊藤博文板垣退助、あと一人忘れた。三木首相だっけ?そして、4番目は我こそわ〜!と現役議員が狙うというわけかな?
そしてその銅像の周りを囲む壁がこれです!

あたしゃルーブル美術館かと思たですよ。日本にもこれくらい根性出してる時代があったんやねー。もう二度と作れないやろうな。
そしてプールの底裏

プールはないそうです。ちなみにあのピラミッドは7階部分みたい。何があるのかは案内してくださった職員の相方のお友達もご存知なかった。

そして最後に議員食堂に行ってコーヒーフロートを飲みました。議員食堂は形式は完全に学食にそっくり。長いカウンターがあって、お寿司のコーナー、洋食のコーナー、和食のコーナーとあって、そこでお料理をもらって、おそらく自分で席まで運ぶスタイル。「国会定食」なるものが存在し、それも1000円ぐらいやったとおもう。次回は食べたい。て、また行くのか?


今回は、期待以上でした。議事堂、見に行ってよかった〜。正直、こんなものは小学生に見せてもその価値やら重みはわからんでー。この年になってから議事堂を見て本当によかった。政治の場ではあるけれど、あまりそっちには私はアンテナがいかず、建造物にひたすら感動しました。
国の贅を尽くして作られた議事堂なんだけど、実はその保存も国の贅を尽くされてると思いました。絨毯や椅子の張り替えはもちろん、バリアフリーのトイレを古い雰囲気を損なわないようにデザインされて設置されていたり、LANケーブルとかがまったく見えないのに控え室にパソコンがあったり、つまりはケーブルを隠すようにちゃんと工事されているんでしょうね。扉にがたがなかったり、エレベーターは外側は昔のまんまで中は安全な状態だったり。古い物を現役で使うことは、「国の贅」を尽くせばかなり可能なのだなと実感しました。悪い意味ではなく。新しい建物を作るぐらいなら、古い建物を観光地化するのではなく現役として働かせるよう維持する方向のほうがずっと意味があるんじゃないかと思う。その可能性を具現化したのが議事堂かなと思いました。